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■論文(実証研究)

  • 司法警察員と漁業秩序の維持:漁業調整規則の執行における行政・警察・海上保安庁
    自治研究82巻1号48〜64頁、2号67〜86頁、3号96〜115頁、5号(2006年)
    [概要]漁業調整規則違反行為(密漁)に対して、特別司法警察員を持つ行政、警察、海上保安庁がそれぞれどのように活動しているかを、インタビュー調査を踏まえて記述し、漁業調整法制の問題点を指摘する。


  • ポリスと密漁
    ジュリスト1257号(2003年)2〜5頁
    [概要]漁業調整規則の捜査を担当する漁業特別司法警察員について、実態調査の中間報告をしたもの。


  • 環境行政法と警察による法執行
    警察政策5巻1号(2003年2月)31〜51頁
    [概要]環境行政法における刑罰規定を概観し、警察による執行実態とより効果的な執行法制度に向けての課題を提示した。


  • 産業廃棄物不法投棄事犯に対する警察の対応
    いんだすと16巻11号(2001年11月)14〜19頁
    [概要]産業廃棄物不法投棄事犯に対して、警察は、行政に警察官を派遣・出向させるなどして対応を強めているが、その状況を概観し、いくつかの論点にふれる。


  • 環境法執行における行政警察権と司法警察権の競合と協働:鳥獣保護狩猟法の特別司法警察員
    小早川光郎=宇賀克也(編)『行政法の発展と変革 下巻』[塩野宏先生古稀祝賀](有斐閣・2001年6月)653〜676頁
    [概要]鳥獣保護狩猟法に規定される特別司法警察員の活動実態を分析し、制度の目的通りの運用がされていないことを指摘する。制度の発想自体は、環境法執行の観点から評価できるので、警察との協働関係をもとにして、充実する方向での議論を展開する。


  • 警察官の派遣・出向と行政執行過程:産業廃棄物行政の最近の動向
    碓井光明ほか(編)『公法学の法と政策 下巻』[金子宏先生古稀祝賀](有斐閣・2000年9月)601〜624頁
    [概要]産業廃棄物行政の現場に派遣・出向している警察官へのインタビューを踏まえて、警察官の存在が行政執行実務にどのような影響を与えているかを論じたもの。


  • 行政刑法調査ノートから
    成田頼明=園部逸夫=塩野宏=松本英昭(編)『行政の変容と公法の展望』(有斐閣学術センター・1999年3月)157〜164頁
    [概要]行政刑法に関する警察と行政に対する実態調査メモをもとにして、一般の期待ほどには行政刑法が機能していないのではないかと指摘する。


  • 環境刑法の制度と運用
    法学セミナー531号(1999年3月)58〜61頁
    [概要]環境行政法の遵守確保手法のひとつである刑事罰の特徴を概観するとともに、それが現実には機能しているかどうかを実態調査をもとにして分析する。効果は必ずしも十分ではないために、行政と警察の連携とか刑事罰に代わる措置の検討が必要と主張する。


  • 蔓延する容積率違反をどうみるか?
    都市住宅学17号30〜35頁(1997年4月)
    [概要]容積率違反の執行状況の実態調査をもとにして、何が是正を阻害要因となっているのかを分析する。完全是正が不可能であることを前提にして、経済的インセンティブを導入して、違反者にコスト負担をしてもらうことを提案する。


  • 行政法学と規制執行研究
    季刊行政管理研究76号(1996年12月)13〜23頁
    [概要]官僚が独占的役割を演じている規制執行過程が行政法学の研究対象として重要であることを指摘し、その意義や検討されるべき点について論じたもの。ほかの領域の研究者との協力が研究の進展には不可欠であることもあわせて強調する。


  • 執行裁量権の選択的行使と規定要因:予防消防行政の実施における消防官の活動(1)〜(4・完)
    自治研究71巻8号66〜86頁、9号46〜61頁、10号58〜80頁、12号74〜91頁(1995年8〜10月、12月)
    [概要]実態調査に基づいて、予防消防行政における違反処理過程を記述し、観察された行政指導志向と行政処分回避志向の理由を説明する。それを踏まえて、火災リスク評価や市民とのリスク・コミュニケーションを重視した執行政策について検討する。


  • 行政的対応の限界と司法的執行:産業廃棄物の不法投棄をめぐる環境行政と環境警察の活動(1)(2)(3)(4・完)
    自治研究69巻7号53〜66頁、同巻8号67〜89頁、同巻9号44〜62頁、同巻10号69〜92頁(1993年7〜10月)
    [概要]産業廃棄物不法投棄に対して行政と警察がどのように対応してるのかを、行政・警察・業界団体における実態調査を踏まえて記述し、措置命令が少ない理由、行政による警察の利用が比較的多い理由を考察し、さらに、産業廃棄物の不法投棄対策を検討するもの。


  • 産業廃棄物不法投棄とめぐる執行実態と法政策
    いんだすと8巻5号(1993年4月)67〜73頁
    [概要]産業廃棄物不法投棄に対して行政と警察がどのように対応しているのかを、行政・警察・業界団体における実態調査を踏まえて記述し、措置命令が少ない理由、行政による警察の利用が比較的多い理由を考察し、さらに、産業廃棄物の不法投棄対策を検討するもの。


  • 産業廃棄物の不法投棄と刑事的執行
    ジュリスト1016号(1993年2月)61〜64頁
    [概要]「司法統計年報」「警察白書」「犯罪白書」から産業廃棄物の不法投棄事犯に関するデータを取り出して整理し、現段階での調査を踏まえた上で、不法投棄に対する刑事的制裁の実態、現行法制の問題点、将来の課題を指摘する。


  • 行政権限行使と事前代替的行政指導:環境法の執行をめぐる自治体行政組織の活動
    法律時報64巻10号40〜45頁(1992年9月)
    [概要]水質汚濁防止行政と産業廃棄物処理行政とを比較しながら、自治体行政組織の執行活動を説明したもの。


  • 環境刑法の執行:水質汚濁防止法を例にして
    刑法雑誌32巻2号(1992.3)56〜67頁
    [概要]水質汚濁防止法の刑罰の執行についての実証研究。


  • 環境行政法と環境刑法の交錯:水質汚濁防止法の執行における行政と警察(1)(2)(3)(4・完)
    自治研究67巻7号106〜122頁、同8号90〜112頁、同9号79〜98頁、同10号80〜94頁(1991年7〜10月)
    [概要]水質汚濁防止法を例にして、行政機関と警察がそれぞれどのように執行活動を行なっているか、両者の相互関係はどうなっているか、執行の傾向を規定する要因は何かなどを、実態調査をもとに分析したもの。


  • 執行過程研究の現状を課題:アメリカ、イギリス、オーストラリアにおけるいくつかの研究を踏まえて
    エコノミア[横浜国立大学]41巻1号(1990年6月)44〜52頁
    [概要]最近、関心が高まっている行政の執行過程研究について、用いられる分析枠組みを整理して、外国の例をいくつか紹介するとともに、若干のコメントをしたもの。


  • 「社会福祉士及び介護福祉士法」の立法過程
    季刊社会保障研究25巻(1989年9月)177〜188頁
    [概要]いわゆる福祉士法の立法過程を、立案関係者へのインタビューや関係資料の分析を通じて記述する。厚生省の官僚が、関係省庁、インタレストグループ、自民党の政治家、マスコミなどへ働きかけ、立法に成功した様子を、官僚主導型立法のひとつの例として分析する。